オリンピックイヤーを目前に控えた2019年12月。JR鶴見線鶴見小野駅すぐの商店街「小野町通り共栄会」にドイツ、アメリカ、オランダ、中国、横浜といった世界各地のアーティストや関係者ら計16名がやって来ました。
鶴見小野地区では数ヶ月前より、横浜市内の「創造界隈拠点」のひとつである象の鼻テラスと協働し、創造的なまちづくりに取り組む話が沸き起こっており、その関連のリサーチを目的にした来日です。

周辺の学校機関、医療系施設などの訪問やエリアを散策。ある学校では特別授業に迎え入れてくれ、アーティストらと生徒の交流もうまれました。滞在期間中は商店街にあるお店で食事や飲み交わす日々が続き、このときから住民との対話がはじまりました。

タイトルの「PORT JOURNEYS」とは「象の鼻テラス」が推進する国際交流文化事業のことで、世界の港湾都市のネットワーク構築がなされており、連携拠点は19都市にのぼります。（独・ハンブルク、米・サンディエゴ、仏・パリ、中国・上海、台湾・高雄、韓国・光州／釜山、フィンランド・ヘルシンキ、オランダ・フローニンゲン、オーストラリア・メルボルンほか）
その事業から派生してスタートしたのが「weTREES プロジェクト」。アーティストたちが公共空間や私設のスペースなどを含めた広い視点での町を舞台にしつつ、アートを介して人材、場所やもの、環境など、地域の住人とともにその土地に根ざした特徴ある事業を生み出すことを世界各地で試みる取り組みです。

開催日
2019年12月16日〜18日

参加アーティスト
ミヒャエル・クレス Michael Kress（ドイツ）、ジェイムズ・イーノス James A Enos（US）、ヤン・デルク・ディーケマ Jan Derk Diekema（オランダ）、 WERC（オランダ）、アレックス・ソンダーレッガー Alex Sonderegger （so+ba/グラフィックデザイナー）、原倫太郎（アーティスト）　ほか

訪問先
JR鶴見線国道駅〜海芝浦駅、横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校・附属中学校、汐入小学校、橘学苑高校、鶴見朝鮮幼稚園、横浜市医師会聖灯看護専門学校、特別養護老人ホーム しょうじゅの里、横浜市立大学、キリンビール 横浜工場


写真：加藤甫、齊藤真菜、川島彩水