[:ja]鶴見小野編集部
つるみおのへんしゅうぶ
町の人が編集部員となり、鶴見小野エリア、鶴見区周辺での取り組みや暮らすひとなどを取材し、SNSなどで拡散するローカル編集部。最初は講座をひらき、プロの編集者や美術家と一緒に文と写真の表現を、映像作家や音楽家と一緒に映像で表現することのワークショップを行ないました。講座を通して完成した取材記事やプロモーションミュージックビデオは「編集部マガジン&ムービー」の中で公開中です。今後も町の魅力を発信する多世代・多文化の部活動として続けていきます。
参加アーティストのプロフィール PROFILE
齊藤真菜 さいとうまな/ライター・編集者
横浜市鶴見区出身・在住。イギリスの大学卒業、NPOを経て現在はフリー。地域の文化・商業情報について執筆する傍ら、「藤棚デパートメント」内の間借り本屋「Arcade Books」で、本のセレクトや販売をしている。
大洲大作 おおずだいさく/美術家
写真を通して人々の生活を写し出す。最近は、列車の車窓から見える風景の中に光や人々の営みを見つけて切り取り、実際の車窓に投影する方法で作品を発表している。
内海拓 うちうみたく/映像作家
クロマキーや映像を切り撮った素材を合成し組み合わせたコラージュ映像や、音楽制作チームのMV制作に取り組む。映像の面白さだけでなく、鑑賞する行為全体に影響するような創作を心がけている。
大野志門 おおのしもん/音楽家
ピアノ演奏や、ラップによる楽曲制作、ライブ活動を行う。音楽の中でも、ジャンルにとらわれず活動範囲を広げるような挑戦をしている。ピアノ演奏では現代音楽を主に行う。[:]

ついつい立ち寄りたくなる駅前のたい焼き屋さん
by ちさと
鶴見小野駅のすぐそばにあるたい焼き屋さんが、今回私が取材した「CHERU(チェル)」さんです。みなさんも鶴見線に乗った際には一度は見たことがあるのではないでしょうか?「たい焼き」ののぼりと、可愛らしい看板が思わず目を引きます。そしてついつい立ち寄ってしまうのです。
店主は冷水竜平(しみずりゅうへい)さん。笑顔がとても素敵な方で、たい焼きを買うときにはその笑顔でいつも心がホクホクします。実は、冷水さんのあだ名が由来で「CHERU」という店名になったそうです。
お店を始めたのは2020年6月17日で、もうすぐ2周年。元々飲食業界にいた訳ではなく、石材店で25年ほど職人さんとして働いていらしたそうです。たまたま通っていたムエタイのジムで鶴見小野駅前に空き物件があると聞き、色々と話しているうちにお店を持つことを決めたとのことでした。どんなところにご縁があるかはわかりませんね。たい焼きを選んだ理由は、お気に入りのあんこがあったからだとか。結局それを使うことは叶わなかったそうですが、たい焼きでお店を開くことにしました。
たい焼きを焼くのは一から練習したそうですが、開店当初は作り置きをする余裕もないほどだったとか。大変なことを伺ったら「とにかく暑いこと!」と仰っていました。
レギュラーメニューはつぶあん、こしあん、カスタード、チョコレート、ハムチーズの5種類。それにレモンあんといった季節限定メニューが加わります。一番人気は定番のつぶあん!次いでカスタードだそうです。ちなみに私のおすすめはブラックペッパーの香りがアクセントになっているおかず系のハムチーズです。できたてのチーズのとろとろ具合がたまりません。
夏はかき氷のメニューも加わります。いちご、ブルーハワイ、レモン、メロン、マンゴー、プリン、抹茶などなど豊富なメニューが勢揃いで、今年の夏も今から楽しみですね!
お客さんは小さなお子様から年配のかたまで幅広く、やはり地元の方が多くいらしてくださるそうです。冷水さんに鶴見小野駅の印象を伺ったところ、「人があったかい」と即座に答えてくださいました。
今後の目標として、「細く長く続け、おじいちゃんになるまで『あのお店まだやってるよ』と言われたい。この地で末永くやっていきたいと思うので、よろしくお願いします」と最後に仰っていました。そんなお店になってくれたら私も嬉しいです。
CHERU
横浜市鶴見区下野谷町3-88
11:00-13:30 / 15:00-18:00(日曜・月曜定休)
取材・文・写真:ちさと